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5月2014

☆良いもの発見☆

時は増税前の3月後半までちょっとさかのぼります

年度末の超忙しい時、オークションの落札車両を愛知まで引き取りに行きました。

それも2週連続で

通常は業者に陸送の依頼をするんですが

あいにくこの時期、到着まで10日もかかるとの事

そんな時間はありません

しょうがないので夜中走りましたよ片道400キロ

長距離トラックの運転手さんならたいした事ないんでしょうが

こちとら、昼間朝から仕事してそのまま夜走りですから24時間勤務ですわ

さすがに先輩のMR.M氏に控えのドライバーをお願いしましたよ。

その節はありがとうございました。

あの睡魔はたまりませんね

で、途中休憩したサービスエリアにて『KURUMAG』なる無料の冊子を発見

これがなかなか面白いんです。

くるまぐ

中日本高速道路の発行で、当然地図が載ってます。

NAVIに頼らないYAMA’S店主にはとても嬉しい冊子なのですが

地図

それ以上に記事が車好きにはとても楽しい内容で

編集者の、とても良いセンスが感じられます

よい内容です

そんな中で気になった記事がこちら

アメリカの車好きなお兄ちゃんの特集

ホンダ好きなんだね

なんとこのレジェンド、走行距離80万キロだって

なんでも、アリゾナに住んでて1回のドライブで1万キロ走るなんてこともあったりして

日本のドライバーじゃあ1年かけて走る距離だよね。

すごいね

目的地に着いて最初にすることがOIL交換だったりするんだってさ

やっぱアメリカはスケールが違うよね。

それに、気に入った車を長く乗り続けるって事もすごく感銘を受けたので

今回取り上げてみました。

当店のお客様にも『3回目のタイミングベルト交換』

なんて方が何人もいらっしゃいます。

いつまでも大事に車を乗っていただきたいですね。

それにしても、大事に車を乗ってるのに

一定の年数が経つと上がってしまう自動車税と重量税

日本と言う国は物を大事にすると罰金を払わなくてはいけないのか

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆おまけ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

店先のハイビスカスが今年も成長してきました。

また花が咲くのが楽しみです。

と言うことでしばらくハイビスカスの成長記録を続けます。

大きくなれよ

 

 

☆レシプロエンジンとは?☆

ここ一月程、バルブタイミング関係の整備や修理に追われて

またまたブログ更新を放置してました(言い訳)

整備をしていて、私と同じメカニックの方々なら分かると思いますが

毎回緊張する瞬間があります。

それはエンジンを組み終えて、始動する瞬間です。

今回、タイミングベルトやタイミングチェーンを外しての作業が何台か続きましたので

そんな、緊張する瞬間を皆様にも味わっていただこうと思います。

トップバッターはイタリアの名車アルファロメオ

アルファロメオ

V6エンジンは、見てくれはもちろんカッコいいですが

このエンジンは素晴らしい性能の持ち主です

V6エンジン

整備性は素晴らしく悪いです

が、頑張って慎重に作業を進めます。

タイミングベルト

ウォーターポンプ等ももちろん交換して・・・

作業中・・・

新部品は羽が樹脂製から金属製に変わってますね。

こんなところもお客様に伝えると安心していただけますね。

ウォーターポンプ

で、ようやく作業完了

いよいよ始動です。

始動の前には何度も、何度も、何度も忘れ物が無いか確認します

BUOOOOOOOOON

元気なエンジン音が響き渡りました。

で、お次は白煙修理のMRワゴン

ヘッドカバーを開けると、あまり状態の良くない感じです。

エンジン内真っ黒

この汚れは綺麗にしてあげます

スラッジ

で、肝心の白煙の出る原因の

『バルブステムシール』などという部品を交換してあげましょう。

こちらはタイミングチェーンを外しての作業です。

作業中・・・

部品(バルブステムシール)自体の交換よりも

そこにたどり着くまでに、他の部品を外す作業が大変なんです・・・

こいつが白煙の犯人です

バルブステムシール

で、例によって慎重に、慎重に、慎重に組み上げていきます。

汚れも落としてからね

タイミングチェーン

このタイミングチェーンが1コマずれるだけで

エンジンの調子が不調になります。

で、いよいよ始動です。

BUOOOOOOOOON

元気なエンジン音が響き渡りました。

そんでもって、お次は時々始動不能、エンジン警告灯点灯のオデッセイです。

始動不能の原因ははスターターモーターです。

交換するのですが、どうやっても手の届かない場所についています。

インテークマニホールドなる部品を外してようやく取り外せます。

作業中・・・

例によって、ボッシュのリビルトプログラムです。

3年と6万キロの保証付です

新旧部品

で、まずはスターターモーターの交換は完了です。

スターターモーター交換中

警告灯の付いた原因は

『カムシャフトセンサーの位相ずれ』

なる診断結果

診断結果

以前にも日産車で何台かあって、オイル管理が悪いと

タイミングチェーンが伸びたりして、バルブタイミングのずれが発生するというもの

念のため親しい本田さんのディーラーに聞いてみたんだけど

『その故障はあんまり無いよなあ・・・』なんて返事で

私が怪しいと感じた部品に対しては

『その部品はあんまり交換しないなあ・・・』って感じで

見当はずれの作業の指示だったので、結局治らず

やはり、『信じられるのは自分だけ』

やっぱりこの部品『タイミングチェーンテンショナー』

犯人

こいつがタイミングチェーンの張りを調整しています。

初めての作業なので、整備解説書どおりに進めたのですが

外した時にチェーンがズレてしまったんですね

せっかくスターターモーターを交換したのに

エンジンが絶不調なんです・・・

やはり整備解説書も頼りにならないので、なんとか自己流で組みなおし

例によって慎重に、慎重に、慎重に各部を見直し・・・

BUOOOOOOOOON

元気なエンジン音が響き渡りました。

故障コードも無くなり、例によって絶好調となりました

皆様、これまでの一連の作業で

緊張を一緒に味わっていただけましたでしょうか

おそらく、あまり緊張感は感じなかったと思います。

と言うのも、この緊張の瞬間は

その整備に携わったメカニックの特権なんです

初めての作業だったり、失敗してしまったりを繰り返し

苦労して組み上げたエンジンが始動したときには

本当に涙が出るほど嬉しい時がありますよ。

今回紹介したバルブ関連の作業は、

一つ間違えばエンジンを壊してしまう事もある、失敗の許されない作業なんです。

とても責任の思い作業を、これからも慎重に進めて行きたいと思います。

それと同時に、このレシプロエンジンを開発してきた

先人達に敬意を払わずにはいられませんね。

バルブとピストンの構造を考え出してきた技術者達に感謝