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☆エアコンが冷えませ~ん☆

この時期、当ブログでもおなじみになってきたエアコンの修理ですが、

不具合については、とてもたくさんの原因があるので、ちょこっと紹介します。

まずはメルセデスベンツ、単純に風が出ません!

高級車なので快適でなくては・・・

まあ、単純に『モーターが悪いんでしょ』って結論付ける前に、

ちょっと遠回りしてセオリー通りの診断をして行きましょう!(これ基本中の基本)

ヒューズは飛んでないか?

スイッチの接触は悪くないか?

最近の車はコンピューターというブラックボックスに支配されているので、

それなりの診断機が必要です。

で、当店でも最近新手の診断機を導入したので、手伝っていただきます。

ありゃりゃ、故障コードがいっぱい!(これらはあとでリセットしちゃいました)

でも肝心のエアコンに関するエラーは何も無し、これでようやく当初の、

単純に『モーターが悪いんでしょ』!って事でブロアモーターの点検!

ようやく分解!ダッシュボードの下にあります。

ここからはアナログチックな修理です。

 外してみると腐食だらけ!

 モーターなんか手でも回らないし、付属のレジスターも絶対再起不能!

一応最悪の事を考え、お客様には両部品の金額を伝えてはありましたが・・・

原因は?

水の浸入なのですが、通常ここまで水は入ってきません。

これが原因です。

 エアコンの外気吸入口の下部に水の排出穴があるのですが、

これが葉っぱとか泥とかで詰まっていました。

これじゃあバケツと一緒だね。

きれいに掃除してあげました。

 更に、その下にあるボディ側の排出穴も掃除して完璧!

新しい部品を取り付けて、例によってご機嫌になりました。

お次のクランケはスバルサンバー。

ただ単純に冷たい風が出てきません、ぬるい風は出てきます。

この時点でブロアモーターの故障ではありませんね。(あたりまえか!)

実はこのクランケ、1か月前に当店にてコンプレッサーを交換してます。

ちょっとDOKIDOKI・・・・

引き取りに伺った当初は正常に冷たい空気が出てきて、その後冷えなくなりました。

どうやらコンプレッサーが働いていないようです。

またまた故障診断機の登場です。

上の画像はエアコンのスイッチを入れる前です。

で、下の画像はスイッチを入れた後。

これで正常に信号が送られている事がわかるので、各リレーを点検!

で、全部正常でした・・・(また遠回りしてしまった!)

それでは、基本に戻ってガス圧の点検から。

運よくエアコンが作動しましたが、またすぐストップ。

その時のガス圧です、高圧高すぎ!

これはいけません、圧力センサーが作動してコンプレッサーを停止させていたのでした。

エアコンのシステムは圧力が高過ぎたり低すぎたりすると、

コンプレッサーを保護するために安全装置が働くようになっています。

このファンが回らないと、コンデンサーという冷却部を通っている、

高圧になった冷媒を冷やしてくれない為、どんどん圧力が上がってしまいます。

で、なぜ圧力が高くなってしまったかと言うと、こいつが犯人です。

  

2つあるファンが2個とも動きません。

一つはラジエター用、もう1つはエアコン用、エアコン使用時は2個回ります。

リレーは点検済み、犯人はこいつです。

2個同時に故障するのは考えにくいので、おそらく片方は既に終わっていたのでしょう。

でもここからが大変、この車4WDでして、デフを外さないと分解不可能!

その他にもあちこち外して・・・

ようやく外観を現わしました。

こいつらが犯人。 

交換後のガス圧です。

低圧、高圧ともに絶好調です!

エアコンの修理は原因を特定しないと詳しいお見積もりが出せません。

また、今回のように原因を特定するのにも多少お時間がかかる場合があります。

しかしながら原因がわかれば、思っていたほどの出費では無かったりする場合もあると思います。

もちろんその逆もありますが・・・

ちょっと高額な修理の例に、コンプレッサーの交換などがありますが、

当店では国産、外車問わずリビルト品(保証付き再生部品)の使用などにより、

少しでもお客様の出費を抑えるように努力しております。

エアコンは暑い夏はもちろんですが、寒い時期でも窓の除湿をしてくれるニクイ奴です。

少しでも快適なドライブをしていただくお手伝いができれば、

YAMA’Sメカニック、『修理屋冥利につきるなあ』と感じる中秋の名月でした。

まだまだ暑いよ!